座談会
これからの助産婦教育
鈴木 隆子
1
,
瀨谷 かね
2
,
淸水 すみ江
3
,
松井 瞳
1
,
飯野 クマ
4
,
木村 文子
5
,
小櫃 美智子
6
,
海老原 クラ
7
1厚生省看護課
2助産婦部会
3日赤産院
4四国鉄道病院
5高松日赤病院
6東大附属病院
7賛育会病院
pp.25-37
発行日 1952年6月1日
Published Date 1952/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200123
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○鈴木 それでは医学書院から御依頼を受けましたので私が司会を引受けさせていただきます。
今度お集まりをいただきました方達は助産婦学校,養成所,専任教員として活躍をなさつているか,これから活躍なさる方々なのでこれからの助産婦教育についてどういうふうにしていつたらいいか,またこのようにありたいものだというふうなお話を願いたいと思いまして,ここに御出席頂だきました,瀨谷先生にも開業助産婦さんの立場から將来の助産婦教育というような事について御意見がいただきたいと思います。まず一番先に,現在の助産婦教育はどういうふうになつてきたかと申しますとこれはよその国ではいろいろの過程もございますが,古い昔から,きつとお産するときには我国でも,誰かが手伝いをしたということは考えられるのですが,一般の人がお産をするときにお手伝いするという人達ができてきたのは室町時代で,その人達が本当に職業的に活躍しだしたのは徳川時代だということは皆さん御承知でしよう。それが明治になりまして,ただ経験によつてやつておつたお産を取上げる人達の在り方というものが検討されまして,その時代の先覚者の人達によつて——その当時は産婆教育といつたんですが——産婆教育をどうすべきかということが問題になり,そして日本の産婆教育というものが始められたのでございます。
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