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しとやかな忠言—(田中耕太郞氏夫人を訪ねて)
地引 喜太郞
pp.52-56
発行日 1952年7月1日
Published Date 1952/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611200148
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神楽坂をのぼり詰めた屋敷町の一角にある広大な最高裁判所長官公邸——。
この辺まで来ると空気の匂いが都塵を離れてみるせいか実に清潔な味を帯びている。すぐ坂の下が飯田橋の国電駅であり,その前の大通りを都電や円タクが騒音をまき散らしながら走り廻つているという現実が嘘のように静かなのだ。
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