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研究と報告
地域在住高齢者の達成動機が社会参加や健康関連QOLに及ぼす影響
Effect of achievement motive for Community-Dwelling Elderly Persons on social participation and HR-QOL
佐野 伸之
1,2
,
京極 真
3
,
寺岡 睦
1,4
Nobuyuki Sano
1,2
,
Makoto Kyougoku
3
,
Mutsumi Teraoka
1,4
1吉備国際大学大学院保健科学研究科
2株式会社アール・ケア
3吉備国際大学保健医療福祉学部
4医療法人慶真会大杉病院
1Health Science Graduate Course, Kibi International University Graduate School
2Restoring Care Co., Ltd.
3School of Health Science and Social Welfare, Kibi International University
4Oosugi Hospital
キーワード:
達成動機
,
地域在住高齢者
,
社会参加
,
健康関連QOL
Keyword:
達成動機
,
地域在住高齢者
,
社会参加
,
健康関連QOL
pp.765-772
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200332
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要旨 リハビリテーション領域のクライエントは,目標を達成するために動機づけられた活動を通して,社会参加や健康関連QOL(quality of life)を向上していくことに重点を置いている.本研究は,達成動機が社会参加や健康関連QOLにどのような影響を与えるか明らかにすることを目的に,先行研究を踏まえた4つの仮説を設定した.地域在住高齢者221名を対象に横断的調査を行い,達成動機,社会参加,健康関連QOLの相関関係と,構造方程式モデリングを用いた因果関係の推定を行った.その結果,達成動機は社会参加や一部の健康関連QOLと正の相関関係にあり,社会参加と健康関連QOLに正の相関が認められた.因果関係の推定では,達成動機から健康関連QOLへの直接効果より,達成動機から社会参加を介した健康関連QOLへの間接効果に高い値が認められた.したがって,4つの仮説に基づく相関や影響が検証され,リハビリテーションではクライエントの達成動機と併せて社会参加へも介入することで,より健康関連QOLを高める支援が行えると考えられた.
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