Japanese
English
研究
地域在住高齢者における成人期初期および現在の生活行為の実施状況とフレイルの関連
Association of frailty with activities of daily living in early adulthood and old age
菊地 沙季
1
,
横山 和樹
2
Saki Kikuchi
1
,
Kazuki Yokoyama
2
1医療法人北祐会 北海道脳神経内科病院
2札幌医科大学
キーワード:
フレイル
,
生活行為
,
成人期初期
Keyword:
フレイル
,
生活行為
,
成人期初期
pp.936-941
発行日 2024年8月15日
Published Date 2024/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.5001203917
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Abstract:高齢期のフレイルへの対策として,身体活動や社会活動等の生活行為の遂行が重要であるが,若いころに実施していた生活行為が現在のフレイルに関係するかは不明である.本研究は,地域在住高齢者を対象に,成人期初期および現在の生活行為の実施状況とフレイルの関連を明らかにすることを目的とした.対象は「あたまとからだの測定会」に参加した地域在住高齢者71名(ロバスト群48名,フレイル群23名)であった.「興味・関心チェックリスト」の項目における生活行為の実施状況を成人期初期・現在に分けて尋ねた.その結果,ロバスト群はフレイル群と比較して,成人期初期および現在のそれぞれの時点の社会活動の実施数が有意に多かった.また,成人期初期および現在の両時点で実施していると回答した社会活動の実施数が有意に多かった.以上より,成人期初期からの社会活動の従事,および高齢期までの継続がフレイルの対策に有用である可能性が示唆された.
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