Japanese
English
特集 義肢装具治療の最前線
義手最前線
Prosthetic hand at the forefront
柴田 八衣子
1
Yaeko Shibata
1
1社会福祉法人兵庫県社会福祉事業団兵庫県立リハビリテーション中央病院リハビリ療法部
1Hyogo Prefectural Rehabilitation Central Hospital
キーワード:
義手
,
他動的ピンチ機能付装飾ハンド
,
スポーツ用手先具
,
能動義手適合検査表 日本版
,
マイオプラス
Keyword:
義手
,
他動的ピンチ機能付装飾ハンド
,
スポーツ用手先具
,
能動義手適合検査表 日本版
,
マイオプラス
pp.1037-1042
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203234
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はじめに
義手は,上肢切断者の失われた手の機能を補完し代償するためのものである.その使用目的,形状,機能によっておのおの異なった名称区分があり,切断部位によっても構造・機能が異なり,名称が区別されている1).
そのなかで,機能面からみた義手の分類(図1)には,外観を手に似せることを目的とした ① 装飾用義手,種々の作業に適するように工夫された ② 作業用義手,切断者が能動的に操作することができる ③ 能動義手〔体内力源義手(図2)と体外力源義手(図3)〕の3つに大別される.
能動義手には,身体の運動を力源として利用し,ハーネスやコントロールケーブルを介して義手を動かす体内力源義手(一般的にいわれている能動義手)と,動力義手ともいわれる,電力などを力源として義手を動かす体外力源義手(主に筋電義手:筋電を入力信号として制御する義手)がある.これらすべてにおいて近年,さまざまな進歩や取り組みが行われている.本稿では,それらの最新のトピックスを紹介したい.
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