Japanese
English
特集 義肢装具治療の最前線
義足の近年の進歩と義足ユーザーへの適応
Recent advances in prosthetic legs and adaptation for prosthetic users
赤星 和人
1
Kazuto Akaboshi
1
1公益財団法人鉄道弘済会義肢装具サポートセンター付属診療所
1Tetsudo Kousaikai Foundation Prosthetics and Orthotics Support Center
キーワード:
義足
,
下腿切断
,
大腿切断
Keyword:
義足
,
下腿切断
,
大腿切断
pp.1043-1051
発行日 2024年10月10日
Published Date 2024/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203235
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
本邦では切断者の全国的な疫学調査は行われていないが,その発生率は人口10万人に対し,年間4〜6名程度と推測され,これは欧米などの諸外国の10%程度ときわめて少ない数字である1).また,本邦では義足の作製や義足作製後のリハビリテーションが少数の施設が中心となって行われているため,実際に日常的に切断患者にかかわる医師や理学療法士の数は少ない.例えば日本理学療法士協会のデータによると,認定理学療法士の分野別取得数は運動器4,406名,脳卒中3,689名に対し,切断はわずか33名にとどまっている2).したがって本稿では切断患者と接し,そのリハビリテーションを提供する機会はあるものの義足については義肢装具士に託することが多い医師,療法士を対象として述べていくこととする.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.