Japanese
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特集 NICUからのリハビリテーション
成育環境が将来の疾病リスクに与える影響—DOHaD学説とは
Effects of growth environment on risks of diseases in the future from the perspective of DOHaD concept
中野 有也
1
,
白井 まどか
1
,
木村 太郎
1
,
村川 哲郎
1
,
城所 励太
1
Yuya Nakano
1
,
Madoka Shirai
1
,
Taro Kimura
1
,
Tetsuro Murakawa
1
,
Reita Kidokoro
1
1昭和大学医学部小児科学講座
1Department of Pediatrics, Showa University School of Medicine
キーワード:
DOHaD学説
,
低出生体重児
,
倹約型体質
,
栄養
,
ストレス
Keyword:
DOHaD学説
,
低出生体重児
,
倹約型体質
,
栄養
,
ストレス
pp.569-574
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203130
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はじめに
本邦における出生率は低下の一途をたどっている.一方で,全出生に占める低出生体重児の割合はここ数十年の間に増加し,2004年以降はおおむね9%台半ばで高止まりしている.周産期医療の向上に伴い,昨今ではより未熟な児を救命できるようになったが,一方で,そのような児の長期予後が相対的に重要な課題になっていると言えるだろう.こうした背景のなか,胎児期や生後早期の成育環境の重要性を提唱したdevelopmental origins of health and disease(DOHaD)学説が注目を集めている.本稿では,リハビリテーション専門職が知っておくべきDOHaD学説に関する基礎知識と臨床に役立つ最新トピックスを紹介する.
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