Japanese
English
特集 NICUからのリハビリテーション
ハイリスク児の臨床的疫学
Clinical epidemiology of high-risk neonates
平野 慎也
1
Shinya Hirano
1
1大阪母子医療センター新生児科
1Osaka Women's and Children's Hospital
キーワード:
少子高齢化
,
ハイリスク児
,
低出生体重
,
発達指数
,
合併症
Keyword:
少子高齢化
,
ハイリスク児
,
低出生体重
,
発達指数
,
合併症
pp.563-568
発行日 2024年6月10日
Published Date 2024/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203129
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はじめに
現在本邦は,人口減少のなかで少子高齢社会を迎えている.総務省統計局の人口推計によれば,本邦人口は2008年の1億2808万人をピークとし,その後減少している.2005年には死亡数が出生数を上回る“自然減”の状態となった.出生数は1949年の269万6638人がピークで,2016年に97万7242名となり初めて100万人を下回り,2022年はコロナ禍での婚姻減などの影響もあると思われるが,77万759人と80万人を下回った.国立社会保障・人口問題研究所が2017年に発表した推計より早く減少しており,将来的にも緩やかに減少していくと予想されている.また,一人の女性が一生に産む子どもの数を示す合計特殊出生率は2022年では1.26であり,7年連続前年を下回る過去最少となった.
一方,65歳以上の総人口に占める割合を示す高齢化率は2013年25.1%,2017年27.7%,2022年は29.0%と上昇を続け,ますます少子高齢化が顕著になってきている1).
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