Japanese
English
研究と報告
全国標準よりも早い回復期リハビリテーション病棟入院はFunctional Independence Measureで評価した認知機能の改善度を高くする
Admission to a convalescent rehabilitation ward earlier than the national standard is associated with higher improvement in cognitive function as assessed by the Functional Independence Measure
佐藤 圭祐
1,2
,
末永 正機
1
Keisuke Sato
1,2
,
Masaki Suenaga
1
1ちゅうざん病院 臨床教育研究センター
2宜野湾記念病院
1Clnical Education and Research Center, Chuzan Hospital
キーワード:
脳梗塞
,
回復期リハビリテーション病棟
,
認知機能
,
日常生活活動
Keyword:
脳梗塞
,
回復期リハビリテーション病棟
,
認知機能
,
日常生活活動
pp.63-68
発行日 2024年1月10日
Published Date 2024/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203023
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要旨 [背景]本研究は脳梗塞後の患者を対象とし,発症から入院までの日数とFunctional Independence Measure(FIM)認知項目改善の関連を検討することを目的とした.[対象]回復期リハビリテーション病棟に入院した65歳以上の脳梗塞後の患者193例を対象とした後ろ向き観察研究である.[方法]発症から入院までの日数が36日以内の患者を早期入院群,37日以上の患者を遅延群とし,2群間の患者背景,回復期リハビリテーション予後を比較した.多変量解析として,認知FIM利得に対し,重回帰分析を行った.[結果]平均年齢は80.1±8.1歳,男性107名(55.4%),早期入院群は157名(81.3%)だった.早期入院群は,入退院時認知FIM合計(p<0.001)および,認知FIM利得(p<0.001)が高かった.重回帰分析の結果,早期入院群と認知FIM利得の間に独立した関連を認めた(非標準化係数:2.242,95%信頼区間:0.583,3.901,p=0.008).[結語]脳梗塞後のリハビリテーション患者において,発症から回復期リハビリテーション病棟入院までの日数が全国標準よりも早い者は認知FIM利得が高かった.
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