臨床研究
総合病院の回復期リハビリテーション病棟における精神障害をもつ患者へのリハビリテーション治療の特徴
中村 智之
1
,
黒崎 修平
1足利赤十字病院 リハビリテーション科
キーワード:
骨折
,
作業療法
,
性因子
,
精神疾患
,
脊髄疾患
,
頭部外傷
,
日常生活活動
,
入院期間
,
脳梗塞
,
総合病院
,
リハビリテーション
,
後向き研究
,
回復期病院
,
患者アウトカム評価
,
精神医学的リハビリテーション
,
リハビリテーション病院
,
機能的自立度評価法
Keyword:
Hospitals, Rehabilitation
,
Craniocerebral Trauma
,
Mental Disorders
,
Length of Stay
,
Occupational Therapy
,
Psychiatric Rehabilitation
,
Hospitals, Convalescent
,
Hospitals, General
,
Activities of Daily Living
,
Spinal Cord Diseases
,
Rehabilitation
,
Retrospective Studies
,
Sex Factors
,
Fractures, Bone
,
Patient Outcome Assessment
,
Brain Infarction
pp.313-317
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.32118/J02606.2021149355
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目的◆精神障害をもつ患者も回復期リハビリテーション病棟(以下、回復期病棟)の対象疾患に罹患し得る。精神科病棟と回復期病棟を併設する総合病院の当院で、精神障害をもつ患者へのリハビリテーション治療の特徴を検討した。対象と方法◆2017年4月~2020年3月に当院回復期病棟を退院した患者を対象とし、廃用症候群や、精神障害以外の障害をもつ患者を除いた。年齢、性別、回復期病棟対象疾患、精神障害、訓練実施単位数、入棟日数、入退棟時FIM、実績指数、退棟先を調べた。統計は5%を有意水準とした。結果◆577例中精神障害は30例(5.2%)に認め、有意に年齢が低く運動器疾患で訓練実施単位数や入棟日数が増加し、脳神経疾患で退棟時FIM-Mが低かった。実績指数、退院先の少なくともいずれかは精神障害がない患者に近い効果が得られた。考察◆精神障害をもつ患者でも回復期病棟でのリハビリテーション治療の効果は期待できる。
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