レポート【投稿】
回復期リハ病棟における脳梗塞患者の薬剤費
東 久子
1
,
徳永 誠
2
,
上田 温子
1
,
星野 輝彦
1
,
塩津 和則
1
,
木原 薫
2
,
江口 議八郎
2
,
中西 亮二
2
,
山永 裕明
2
1熊本機能病院薬剤部
2熊本機能病院リハビリテーション科
キーワード:
薬剤費
,
脳梗塞
,
回復期リハビリテーション病棟
,
後向き調査
Keyword:
薬剤費
,
脳梗塞
,
回復期リハビリテーション病棟
,
後向き調査
pp.851-853
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541101555
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
要旨 回復期リハビリテーション病棟では,薬剤費が保険請求上入院費の中に包括されているため,薬剤費が医療経営の面から問題となることがある.本研究では,脳梗塞患者の回復期リハ病棟退院時処方における薬剤費を調査し,入院時処方と比較することを目的とした.対象は,急性期病院で治療後に当院回復期リハ病棟に入院した脳梗塞患者81人とし,後向き調査を行った.退院時の処方薬剤数は平均6.7剤,中央値6剤,1日当たりの薬剤費は平均532.5円,中央値339.2円であった.入院時と比べて退院時に増えた薬剤数は153剤,減った薬剤数は45剤で,増えた薬剤は,下剤,Ca拮抗薬・降圧薬の順に多く,減った薬剤は,下剤,消化性潰瘍治療薬の順に多かった.入院時と比べて退院時には,処方薬剤数と1日当たりの薬剤費は有意に多かった.本研究結果は回復期リハ病棟の医療経営を考えるうえで重要なデータであると考えられる.
Copyright © 2009, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.