Japanese
English
研究と報告
高次脳機能障害者の就労支援におけるWork-ability Support Scale日本語版(WSS-J)の信頼性と妥当性の検討
Reliability and validity of the Japanese version of the Work-ability Support Scale for employment support for persons with acquired brain injury
北上 守俊
1,2
,
稲葉 健太郎
3
,
峯尾 舞
4
,
小泉 智枝
4
,
西村 仁美
5
,
八重田 淳
6
Moritoshi Kitakami
1,2
,
Kentaro Inaba
3
,
Mai Mineo
4
,
Tomoe Koizumi
4
,
Hitomi Nishimura
5
,
Jun Yaeda
6
1新潟医療福祉大学リハビリテーション学部作業療法学科
2新潟県障害者リハビリテーションセンター
3名古屋市総合リハビリテーションセンター
4医療法人社団KNI北原国際病院
5社会福祉法人博友会フロイデ工房しろさと
6筑波大学人間系
1Department of Occupational Therapy, Faculty of Rehabilitation, Niigata University of Health and Welfare
2Niigata Prefectural Rehabilitation Center for Persons with Disabilities
3Nagoya City Rehabilitation Center
4Kitahara International Hospital
5Freude-Koubou-Shirosato
6Faculty of Human Sciences, University of Tsukuba
キーワード:
高次脳機能障害
,
就労支援
,
評価尺度
,
アセスメント
,
妥当性
Keyword:
高次脳機能障害
,
就労支援
,
評価尺度
,
アセスメント
,
妥当性
pp.1117-1125
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202618
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要旨 [背景]高次脳機能障害者は症状や経過が多様であるため,就労支援が複雑であることが指摘されている.しかし,本邦では多様な課題を網羅した比較的簡便に定量化できる評価尺度が存在しない.本研究では,国外で開発されているWork-ability Support Scale(WSS)のWSS日本語版(the Japanese version of the Work-ability Support Scale:WSS-J)の信頼性と妥当性,臨床的有用性を検討することを目的とした.[対象]就労を希望する高次脳機能障害者22名を分析対象とした.[方法]対象者22名に対しWSS-Jを活用して,就労をめざすうえで重要な38項目について支援者が評定を行った.[結果]WSS-Jの合計得点とPart A(身体的側面・認知的側面・社会的/行動的側面)は信頼性と妥当性が確認されたため,その項目については高次脳機能障害者の就労支援を実践していくうえで有用であることが示唆された.[結語]WSS-Jが臨床現場で活用されることを期待する.WSS-Jの活用がより効率的かつ効果的な高次脳機能障害者の就労支援の提供につながると考える.
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