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特集 就労支援—最近の知見と展望—
4 高次脳機能障害者の就労支援—外傷性脳損傷者を中心に
Return to Work after Brain Injury in Japan
先﨑 章
1,2
Akira Senzaki
1,2
1東京福祉大学社会福祉学部
2埼玉県総合リハビリテーションセンター神経科
キーワード:
就労支援
,
高次脳機能障害
,
外傷性脳損傷
,
障害者職業センター
,
障害者就労・生活支援センター
Keyword:
就労支援
,
高次脳機能障害
,
外傷性脳損傷
,
障害者職業センター
,
障害者就労・生活支援センター
pp.270-273
発行日 2017年4月18日
Published Date 2017/4/18
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
要旨 復職や就労の予後を予測できる単一の指標はない.外傷性脳損傷の場合,就労の予後と関連する可能性があるものとして,年齢,教育レベル,受傷前の職業レベル,重症度(昏睡期間の長さ,外傷後健忘期間,入院期間),現状の機能,うつや不安の程度,性別や人種,さまざまな神経心理学検査結果などがあるが決定的なものはない.就労支援に際しては,成功あるいは失敗に至り得る多角的な要因を念頭に置きつつ,必要に応じて多職種で連携して,個別性のある柔軟な介入,長期的な切れ目のない支援が必要である.加えて,小児期発症の高次脳機能障害者に対しては,青年期や就労前時期段階での就労準備支援が必要である.
加えて日本での障害者の就労支援は,ハローワーク,地域障害者職業センター,障害者就業・生活支援センター,障害者職業能力開発校,就労移行支援事業所,就労継続支援事業所(A型・B型)が連携して行っている.支援において大切なことは,連携支援,障害認識,周囲の理解とその対応,アセスメントである.職場での配慮事項として,指示の出し方の工夫,本人の特徴に合わせた業務内容,担当者を決める,易疲労性への配慮がある.
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