Japanese
English
調査
高次脳機能障害者に対するテレワーク支援の実態に関する研究
Research on telework support for individuals with higher brain dysfunction
北上 守俊
1
,
山口 明乙香
2
Moritoshi Kitakami
1
,
Asuka Yamaguchi
2
1鹿児島大学病院リハビリテーション部
2高松大学発達科学部子ども発達学科
1Division of Rehabilitation, Kagoshima University Hospital
2Department of Child Development, Faculty of Human Development, Takamatsu University
キーワード:
高次脳機能障害
,
就労支援
,
テレワーク
,
ICT
,
COVID-19
Keyword:
高次脳機能障害
,
就労支援
,
テレワーク
,
ICT
,
COVID-19
pp.1327-1333
発行日 2024年12月10日
Published Date 2024/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203290
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要旨 [背景]新型コロナウイルス感染症(以下,COVID-19)の拡大を契機に,働き方の一選択肢としてテレワークが定着しつつある.しかし,高次脳機能障害者のテレワーク支援の実態に関する報告は渉猟した限り存在しない.[目的]高次脳機能障害者のテレワーク支援の実態を明らかにし,テレワーク支援に重要な視点を検討することを目的とした.[対象]高次脳機能障害支援拠点機関など合計157施設に対し,無記名自記式質問紙調査法を用いて調査を実施した.[結果]54施設から回答を得た(回収率34.4%).COVID-19拡大以降,テレワーク支援数が増加し,50.0%が「テレワーク支援の必要性がある」との結果であった.また,テレワークの就労を達成する要因として「自己理解の高さ」と「病前・病後のinformation and communication technology(ICT)スキル」が示された.[考察]テレワーク支援の実践において「自己理解」,「ICTスキル」,「在宅の環境整備」への支援が重要であることが明らかとなった.今後,テレワーク支援実践を蓄積し,具体的な支援方法を検討していく必要がある.
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