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特集 障害者就労の今
障害者就労支援センターにおける支援
Support at the Work Support Center for Persons with Disabilities
稲葉 健太郎
1
,
角谷 勝巳
2
Kentaro Inaba
1
,
Katsumi Kakuya
2
1名古屋市総合リハビリテーションセンター
2障害者就労支援センターめいりは
1Nagoya City Rehabilitation Center
2Work Support Center for Persons with Disabilities “Meiriha”
キーワード:
就労支援
,
支援ネットワーク
,
就業と生活の一体的支援
Keyword:
就労支援
,
支援ネットワーク
,
就業と生活の一体的支援
pp.819-826
発行日 2024年8月10日
Published Date 2024/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552203184
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はじめに
社会福祉法人名古屋市総合リハビリテーション事業団(以下,当事業団)は,1989年10月に名古屋市総合リハビリテーションセンター(以下,名古屋リハ)を開設した.医療部門(附属病院)と福祉部門(自立支援部)が車の両輪として障害者の自立支援に取り組んでおり,医療から福祉,社会復帰支援までの一貫した機能を有しているのが特徴である.そのうち,自立支援部では,主に表1の部門が各課の特徴を活かして就労支援にかかわっている.
特に障害者就労支援センターめいりはと就労支援課が当事業団のなかでは中心的に就労支援に取り組み,ほかの課もおのおのの核となるスキルを活かして連携を図りながら支援を実施している.
障害者就労支援センターは,名古屋市が独自に設置した就労支援機関であり,障害者の一般就労の促進を図るため,障害者の就労およびそれに伴う日常生活上の相談・支援を一体的に行う障害者就業・生活支援センターと同等の機能を担っている.名古屋市内には,県指定(国・県より委託)のなごや障害者就業・生活支援センター(北区),名古屋市が運営費補助金を交付している名古屋市障害者雇用支援センター(熱田区)のほか,障害者就労支援センターが2か所設置されており,当事業団は2012年から障害者就労支援センター1か所を受託し,運営している.
本稿では,障害者就業・生活支援センターの機能を担っている障害者就労支援センターめいりはの役割を概説するとともに,事例を通して具体的な取り組みを紹介し,現状の課題や展望について考察する.
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