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特集 ケアマネジメント再考
日本のケアマネジメントの現状と課題
The current situations and problems of care manegement in Japan.
白澤 政和
1
Masakazu Shirasawa
1
1大阪市立大学大学院生活科学研究科
1Graduate School of Human Life Science, Osaka City University
キーワード:
ケアマネジメント
,
介護保険
,
相談支援事業所
,
ハローワーク
Keyword:
ケアマネジメント
,
介護保険
,
相談支援事業所
,
ハローワーク
pp.513-517
発行日 2010年6月10日
Published Date 2010/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101782
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日本でケアマネジメントが必要になってきた背景
世界的にケアマネジメントが必要とされてきた背景として,コミュニティ・ケアが叫ばれ,人々が病院や施設から地域生活に移行していくことで,ノーマライゼーション思想を実現しようとしていることが挙げられる.コミュニティ・ケアを推進する方法・手法として活用されることになったのがケアマネジメントである.わが国だけでなく,アメリカやイギリス,カナダ,オーストラリアもコミュニティ・ケア推進の道具なり仕組みとしてケアマネジメントを導入していった.日本では,施設志向から在宅志向へと転換が図られ,在宅サービスの量的拡大を図った高齢者保健福祉10カ年戦略(ゴールドプラン,1989年)が,ケアマネジメントを導入する大きな契機になった.
ケアマネジメントは,人々が地域社会で生活していくことを可能にする方法であり,病院・施設の退院(所)を促進し,在宅生活を継続的に支える有効な方法である.
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