集中講座 評価法の使い方 シリーズ2 各論(疾患別篇)⑦・第19回
呼吸器疾患
千住 秀明
1
,
髻谷 満
1
Hideaki Senju
1
,
Mitsuru Tabusadani
1
1公益財団法人結核予防会複十字病院
キーワード:
疾患別呼吸リハビリテーション料
,
必須の評価
,
フィールド歩行試験
,
QOL
,
NTM-PD
Keyword:
疾患別呼吸リハビリテーション料
,
必須の評価
,
フィールド歩行試験
,
QOL
,
NTM-PD
pp.701-705
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202271
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呼吸器疾患のリハビリテーション料は,診療報酬体系の中では肺結核後遺症,じん肺などを対象としたスウェーデン体操,肺機能訓練,理学療法(簡単なもの)へと続き,診療報酬のうえで厳しい経済環境に置かれてきた.2006年の診療報酬改定により呼吸器リハビリテーション料が誕生し,急速に呼吸領域のリハビリテーションへの関心が高まった.2019年度の中央社会保険医療協議会総会の報告1)によれば,施設基準届出施設数は運動器11,184,脳血管疾患7,546,呼吸器4,420,心大血管疾患1,102施設で,呼吸器リハビリテーション料届出施設数は第3位である.
疾患別リハビリテーション料の月あたりの算定件数は,運動器1,536,546,脳血管疾患400,419,呼吸器55,095,心大血管疾患47,630である.1施設あたりの算定数は,運動器137.4,脳血管疾患53.1,呼吸器12.5,心大血管疾患43.2であり,算定件数は呼吸器リハビリテーション料が最も少ない.この原因は,他のリハビリテーション料に比べ診療報酬が最も安価であることが要因の1つであることが考えられ,呼吸リハビリテーションの普及を妨げている.
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