Japanese
English
調査
回復期リハビリテーション病棟における嚥下リハビリテーションへの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響
Effect of severe acute respiratory syndrome(COVID-19)on swallowing rehabilitation in convalescent rehabilitation ward
佐藤 俊彦
1
,
和田 佑未子
2
,
大住 雅紀
2
Toshihiko Sato
1
,
Yumiko Wada
2
,
Masanori Osumi
2
1学校法人西大和学園大和大学保健医療学部総合リハビリテーション学科言語聴覚専攻
2医療法人真正会霞ヶ関南病院リハビリテーション部
1Department of Language and Hearing, Comprehensive Rehabilitation, Faculty of Health Sciences, Nishi Yamato Gakuen Yamato University
2Department of Rehabilitation, Medical Corporation Shinseikai Kasumigasekiminami Hospital
キーワード:
新型コロナウイルス感染症
,
回復期リハビリテーション病棟
,
摂食嚥下リハビリテーション
Keyword:
新型コロナウイルス感染症
,
回復期リハビリテーション病棟
,
摂食嚥下リハビリテーション
pp.691-700
発行日 2021年7月10日
Published Date 2021/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202270
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要旨 新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease-19;COVID-19)の影響は,嚥下機能の向上と安全な経口摂取の確立が目的である回復期リハビリテーション病棟の嚥下リハビリテーションの臨床にも及んでいる.本研究では,COVID-19が回復期リハビリテーション病棟の嚥下リハビリテーションの臨床に及ぼしている影響を,感染対策,嚥下リハビリテーションへのアプローチ,言語聴覚士の心理的状況へのアンケート調査を通して検討した.調査対象は,2020年5月9日時点で,筆者らが独自に抽出した回復期リハビリテーション病棟657施設の言語聴覚療法責任者である.調査項目は1.施設属性,2.感染対策への言語聴覚士のかかわり,3.嚥下リハビリテーションにおける感染対策,4.COVID-19による嚥下リハビリテーションへの影響,5.COVID-19による言語聴覚療法責任者への心理的影響とした.調査はWebでのアンケート調査とし,回復期リハビリテーション病棟185施設の言語聴覚療法責任者から回答を得た(回収率28.2%).その結果,COVID-19は嚥下リハビリテーションでの感染対策と嚥下リハビリテーションの実施と内容に影響を及ぼしており,その影響は嚥下障害症例の回復にも及ぶ可能性があることが示唆された.
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