Japanese
English
症例報告
慢性期脳損傷児に対し,2度目のconstraint-induced movement therapyを実施した経験
A case of repetitive constraint-induced movement therapy for the child with chronic brain injury.
竹林 崇
1
,
花田 恵介
1
,
細見 雅史
3
,
髻谷 満
1
,
高橋 香代子
2
,
児玉 典彦
3
,
道免 和久
3
Takashi Takebayashi
1
,
Keisuke Hanada
1
,
Masashi Hosomi
3
,
Mitsuru Tabusadani
1
,
Kayoko Takahashi
2
,
Norihiko Kodama
3
,
Kazuhisa Domen
3
1兵庫医科大学病院リハビリテーション部
2北里大学東病院リハビリテーション部
3兵庫医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation, The Hospital of Hyogo College of Medicine
2Department of Rehabilitation, Kitasato University East Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, Hyogo College of Medicine
キーワード:
小児
,
上肢
,
機能障害
,
CI療法
,
作業療法
Keyword:
小児
,
上肢
,
機能障害
,
CI療法
,
作業療法
pp.689-693
発行日 2011年7月10日
Published Date 2011/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102138
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はじめに
近年,欧米では小児例に対するconstraint-induced movement therapy(CI療法)の報告が多くなされており,多数のrandomized controlled trial(RCT)1-4)によりその有効性が報告されている.しかしTaubら2)は,小児例に対するCI療法について,成人例に対するCI療法に比べて,長期間の効果持続は困難と報告している.
兵庫医科大学病院(以下,当院)では,欧米の研究を参考に,一部の課題に両手動作を導入したCI療法を小児例にも実施している.今回われわれは,過去にCI療法を実施した小児例に対し,19か月後,2度目のCI療法を行い,麻痺側上肢の機能と実生活における使用状況に改善を認めたので,その結果を若干の文献的考察を加えて報告する.
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