Japanese
English
増大特集 新・リハビリテーション技術
疾患編
呼吸器疾患:慢性閉塞性肺疾患の運動療法
Respiratory disease: Exercise therapy in chronic obstructive pulmonary disease.
染矢 富士子
1
Fujiko Someya
1
1金沢大学医学部保健学科
1School of Health Sciences, Faculty of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
COPD
,
運動耐容能
,
6分間歩行
,
息切れ
,
QOL
Keyword:
COPD
,
運動耐容能
,
6分間歩行
,
息切れ
,
QOL
pp.1260-1264
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109937
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
慢性閉塞性肺疾患の概念
慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease;COPD)の定義は日本呼吸器学会(1999年)によると,慢性気管支炎,肺気腫または両者の併発により惹起される閉塞性換気障害を特徴とする疾患となっている.この疾患の気流閉塞は不可逆性であり,外因として喫煙との関連性が示唆されている.閉塞性換気障害は,慢性気管支炎による気道病変と肺気腫に起因する肺胞病変とがさまざまに組み合わさって生ずるものである.また,以前COPDの一疾患として捉えられていた可逆的な気流閉塞を示す気管支喘息は,現在COPDには含められていない1).
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.