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特集 パーキンソン病
4 パーキンソン病の摂食嚥下障害
Dysphagia in Parkinson's Disease
野﨑 園子
1
Sonoko Nozaki
1
1関西労災病院神経内科・リハビリテーション科
キーワード:
パーキンソン病
,
摂食嚥下障害
,
不顕性誤嚥
,
OFF症状
,
呼気筋力訓練
Keyword:
パーキンソン病
,
摂食嚥下障害
,
不顕性誤嚥
,
OFF症状
,
呼気筋力訓練
pp.195-198
発行日 2019年3月18日
Published Date 2019/3/18
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 パーキンソン病患者における摂食嚥下障害は,予後決定因子かつQOL阻害因子である.高率に合併し,病識に乏しく,先行期から食道期の各期に障害がみられる.不顕性誤嚥が少なくなく,身体的運動障害とは必ずしも関連しない.治療薬の副作用によるジスキネジア,OFF症状が影響するとともに,服薬障害が薬効を左右する.また,食事性低血圧による失神は食物窒息のリスクがある.
早期発見と廃用予防,病態に応じた介入が有効である.ON時間帯の摂食や姿勢調整が初期対応として必要である.改善効果のエビデンスがある介入は,呼気筋力訓練,Lee Silverman Voice Treatment,メトロノームによるリズム訓練などである.
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