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特集 回復期リハビリテーション病棟退院後の戦略—生活機能の向上をめざして
総論—回復期リハビリテーション病棟入院中の在宅生活に向けた準備
Preparation for discharge from the kaifukuki rehabilitation ward to home
新城 吾朗
1
Goro Shinjo
1
1済生会東神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Saiseikai Higashikanagawa Rehabilitation Hospital
キーワード:
回復期リハビリテーション病棟
,
退院準備
,
在宅生活
Keyword:
回復期リハビリテーション病棟
,
退院準備
,
在宅生活
pp.833-838
発行日 2019年9月10日
Published Date 2019/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201739
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はじめに
回復期リハビリテーション病棟は,患者の機能の回復や日常生活で必要な動作の改善を図り,寝たきり防止と社会や家庭への復帰を目的としている.退院後の生活期は,デイサービスや訪問看護などの介護保険サービスを利用して生活する場合が多い.回復期から生活期への移行は,リハビリテーションの量や医療者の目が入る頻度も大きく減少し,病院と在宅とでは生活環境も異なっている.そのため,身体機能,日常生活動作(activities of daily living;ADL)や生活の質(quality of life;QOL)が低下することがある.退院後に,患者,家族が困らないよう,入院中から家族への介護指導や外泊練習,家屋訪問など退院準備をすることが重要である.
本稿では,退院後に機能,能力,QOLが低下しないように,入院中からどのような指導,退院時設定,準備をすべきかについて包括的に解説する.
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