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特集 どうしていますか 下肢装具
回復期リハビリテーション病棟における現状と課題
Current status and challenges of lower limb orthoses in convalescent rehabilitation wards
和田 恵美子
1
Emiko Wada
1
1近森リハビリテーション病院
1Chikamori Rehabilitation Hospital
キーワード:
回復期リハビリテーション病棟
,
装具
Keyword:
回復期リハビリテーション病棟
,
装具
pp.981-989
発行日 2025年10月10日
Published Date 2025/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.038698220530100981
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はじめに
回復期リハビリテーション病棟(以下,回復期病棟)は脳卒中をはじめとして下肢の麻痺のある患者が多く,下肢装具を用いた歩行訓練が積極的に行われている.しかし装具の選択や歩行訓練は地域や施設によって大きく異なる1).回復期病棟では刻々と変化する病態に応じて,適宜,装具の機能を変更することが必要である.退院時の移動手段や活動場所によっても処方する装具は変わってくる2).そして退院後の変化を見越した,適切な装具の管理方法,相談先を提示して患者を退院させることが理想である.
筆者が勤務する高知県の近森リハビリテーション病院(以下,当院)は180床全床回復期病棟であり,脳卒中の患者が7割を占めている.回復期病棟での下肢装具療法の現状と処方作製のポイントについて,発症後の装具作製までの流れ(図1)に従い述べる.

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