Japanese
English
短報
体幹に対するrhythmic stabilizationが静的立位・動的立位・歩行のバランスに及ぼす影響
Influence of rhythmic stabilization on trunk on balance during static standing, dynamic standing and walking
高橋 柚伎
1
,
佐々木 誠
2
Yuzuki Takahashi
1
,
Makoto Sasaki
2
1秋田大学医学部保健学科理学療法学専攻
2秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻理学療法学講座
1Course of Physical Therapy, School of Health Sciences, Akita University
2Department of Physical Therapy, Graduate School of Health Sciences, Akita University
キーワード:
rhythmic stabilization
,
体幹
,
静的立位バランス
,
動的立位バランス
,
歩行バランス
Keyword:
rhythmic stabilization
,
体幹
,
静的立位バランス
,
動的立位バランス
,
歩行バランス
pp.165-167
発行日 2020年2月10日
Published Date 2020/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201876
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要旨 【目的】本研究の目的は,体幹に対するrhythmic stabilization(RS)が静的立位バランスのみならず,動的立位バランスや歩行バランスに及ぼす影響を明らかにすることである.【対象】対象は健常大学生10名とした.【方法】端座位で体幹に対し1分間RSを実施した条件と実施しない条件とで,静止立位ならびに最大前方リーチ位での重心動揺を測定し,また,5m継ぎ足歩行テストを行った.【結果】RSの実施によって,静的立位バランスが向上し,5m継ぎ足歩行時間が短縮した.しかし,最大前方リーチ位での重心動揺は,RSの施行の有無で差を認めなかった.【結語】RSの実施による静的バランス,歩行バランスの向上は,姿勢制御機構が促通されたためと考えられる.一方,動的立位バランスにRSの施行が影響しなかったのは,測定課題とした最大前方リーチ位で前傾姿勢を保つこと,ならびに下肢後面の筋作用が求められることが影響したためと考える.
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