連載 リハビリテーション医療に必要な薬物治療・第10回
パーキンソン病
田川 康博
1
,
林 明人
1
Yasuhiro Tagawa
1
,
Akito Hayashi
1
1順天堂大学医学部附属浦安病院リハビリテーション科
キーワード:
パーキンソン病
,
薬物治療
Keyword:
パーキンソン病
,
薬物治療
pp.1121-1125
発行日 2019年11月10日
Published Date 2019/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201800
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
パーキンソン病は,神経変性疾患では治療法が最も進んでいる疾患である.治療の中心は薬物療法であるが,リハビリテーションを組み合わせていくことで相乗的な効果が得られる.そのほかに外科的に脳深部刺激法(deep brain stimulation;DBS)がある.
パーキンソン病の治療の中心となる薬物療法に精通しておくことはリハビリテーション科医としても必須である.抗パーキンソン病薬の作用や副作用を踏まえたうえで,さまざまな薬を組み合わせ選択しながら生涯にわたる長期的な戦略が必要である.後述する長期服用によるジスキネジアやウェアリングオフなどの症状に対する適切な対応方法は知っておくべき事項である.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.