Japanese
English
特集 前頭葉障害とリハビリテーション
症例報告:在宅生活に向けたアプローチ
Rehabilitation for Patients with Frontal Lobe Damages to Return to Their Home Living.
高岡 徹
1
,
山崎 文子
1
,
伊藤 利之
1
Toru Takaoka
1
,
Fumiko Yamasaki
1
,
Toshiyuki Ito
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
1Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
前頭葉障害
,
在宅生活
Keyword:
前頭葉障害
,
在宅生活
pp.545-548
発行日 1998年6月10日
Published Date 1998/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108679
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はじめに
わが国では,前頭葉障害などの高次脳機能障害に対するリハビリテーション体制はきわめて乏しく,一般医療機関では,いわゆる認知リハビリテーションなどはほとんど行われていないのが実状である.このことは,大橋ら1)が行った脳外傷患者に関するアンケート調査(対象は日本リハビリテーション医学会研修認定施設238,有効回答率53%)で,77%がその不足を指摘したことからも明らかである.また,現在の医療体制では,スタッフやコスト面からみても,医療の範疇で認知リハビリテーションを実施することには限界があり,保健・福祉対応が可能な総合リハビリテーションセンターがその受け皿になっていることが多い.
そこで今回は,急性期治療終了後に当センターを紹介された2症例を通し,在宅生活上の課題とアプローチの実際について報告する.
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