Japanese
English
特集 ICUリハビリテーションにおける多職種連携
摂食嚥下障害
Dysphagia
飯田 守
1
,
田中 雅子
1
,
笠井 史人
1
Mamoru Iida
1
,
Masako Tanaka
1
,
Fumihito Kasai
1
1昭和大学病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation medicine, Showa University School of Medicine
キーワード:
ICU
,
摂食嚥下障害
,
多職種連携
Keyword:
ICU
,
摂食嚥下障害
,
多職種連携
pp.649-655
発行日 2019年7月10日
Published Date 2019/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201689
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はじめに
救急医療や集中治療の現場では重症多発外傷,敗血症を伴う重症感染症や消化管疾患などのさまざまな病態が併存する.このような環境のなかで認められる摂食嚥下障害は,脳卒中や頭頸部腫瘍などの機能的・器質的な嚥下障害だけでなく,意識障害や,呼吸・循環障害などによる全身状態の低下,人工呼吸器管理,経鼻経管留置などの要因により起こる.悪条件が重なりやすい状況では,早期に嚥下障害の存在を疑い,医師,看護師,リハビリテーションスタッフ,栄養士をはじめとした多職種協働でのチームアプローチの必要がある.なぜなら多職種がおのおのの専門性を発揮したうえで,患者・家族のニーズを見据えて相互に補い合いながら包括的に取り組むのが理想であるからだ.本稿では,集中治療室(intensive care unit;ICU)での摂食嚥下障害に対する当院での摂食嚥下チームでの活動を紹介する.
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