特集 知っておきたい小児の耳鼻咽喉科疾患
7.小児の摂食嚥下障害
益田 慎
1
1県立広島病院小児感覚器科
キーワード:
乳幼児
,
摂食嚥下障害
,
セファログラム
,
食道入口部
,
オトガイ舌骨筋
Keyword:
乳幼児
,
摂食嚥下障害
,
セファログラム
,
食道入口部
,
オトガイ舌骨筋
pp.1745-1751
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000001570
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乳幼児の摂食嚥下障害では,摂食量の不足による成長障害のほかに食事中の窒息が問題となる.一回嚥下量を増やすことに加えて,窒息を予防する観点から嚥下時の食道入口部の開大を十分に確保することが必要となるが,そのためには喉頭は嚥下の瞬間に前方に移動して頸椎前面から離れなければならない.喉頭の前方への移動はオトガイ舌骨筋などの筋の作用によって舌骨が前方に移動することで実現しているが,その舌骨はX線写真であるセファログラムを撮像することで,新生児から評価することが可能である.本稿では,実際の症例をセファログラムで評価し,それぞれの摂食嚥下障害の原因と対処法について解説した.
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