Japanese
English
特集 ICUリハビリテーションにおける多職種連携
人工呼吸器関連肺炎
Multidisciplinary team approach for prevention of ventilator-associated pneumonia
矢野 雄大
1,2
,
寺坂 陽子
3
,
関野 元裕
4
,
中尾 紀子
5
,
貫間 知美
5
,
神津 玲
1,2
Yudai Yano
1,2
,
Yoko Terasaka
3
,
Motohiro Sekino
4
,
Noriko Nakao
5
,
Tomomi Nukima
5
,
Ryo Kozu
1,2
1長崎大学病院リハビリテーション部
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科理学療法学分野
3長崎大学病院感染制御教育センター
4長崎大学病院集中治療部
5長崎大学病院周術期口腔管理センター
1Department of Rehabilitation Medicine, Nagasaki University Hospital
2Department of Physical Therapy Science, Nagasaki University Graduate School of Biomedical Sciences
3Infection Control and Education Center, Nagasaki University Hospital
4Division of Intensive Care, Nagasaki University Hospital
5Center of Perioperative Oral Management, Nagasaki University Hospital
キーワード:
集中治療室
,
人工呼吸器関連肺炎
,
多職種連携
,
早期リハビリテーション
Keyword:
集中治療室
,
人工呼吸器関連肺炎
,
多職種連携
,
早期リハビリテーション
pp.643-647
発行日 2019年7月10日
Published Date 2019/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201687
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はじめに
院内肺炎のなかで,手術侵襲や呼吸不全といった病態に対して人工呼吸器を装着した場合に発生する肺炎,すなわち人工呼吸器関連肺炎(ventilator-associated pneumonia;VAP)は,気管挿管から48時間以上経過して発症した肺炎と定義される.VAPは,市中肺炎や医療・介護関連肺炎などと比較しても高い死亡率を示す.また,VAPなどの合併症は集中治療室(intensive care unit;ICU)での早期リハビリテーションの重要性が広く認識されるなか,その開始や進行に大きく影響するため,早期治療,特に予防が重要である.本稿では,多職種連携によるVAP予防の実際について,早期リハビリテーションの視点から解説する.
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