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入門講座 リハビリテーション医療のエビデンス—回復期リハビリテーション・1【新連載】
わが国のリハビリテーションの変遷
History of rehabilitation in Japan
菅原 英和
1
Hidekazu Sugawara
1
1初台リハビリテーション病院
1Hatsudai Rehabilitation Hospital
キーワード:
療育
,
傷痍軍人
,
労働災害
,
回復期リハビリテーション病棟
Keyword:
療育
,
傷痍軍人
,
労働災害
,
回復期リハビリテーション病棟
pp.41-47
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201529
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はじめに
わが国のリハビリテーションの変遷を辿っていくと,その主な対象となった障害者が小児疾患から始まり,青年・成人を中心とした切断や脊髄損傷へ,その後は脳血管障害を中心とした高齢疾患へと,まるで人の一生をなぞるかのように重点を移してきた歴史がある.それらの時代の移り変わりは,1つの時代が終わって次の時代になるのではなく,以前の課題が解決しないうちに新しい時代の課題が加わり,新たな人々がそれに挑戦するという連続しているなかでの重点の移動であった1).
本稿では,重点的に取り組むべき障害者の課題に対して,先人たちが真摯に取り組み,学問・技術を進歩させ,制度面の保障も整備しながら重層的に発展してきたわが国のリハビリテーションの100年間について解説したい.
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