Japanese
English
特集 リハビリテーション・栄養・口腔の三位一体の取り組み
セッティング別の三位一体の取り組み:回復期
The Triad Approach of Rehabilitation, Nutrition and Oral Care in a Convalescent Rehabilitation Ward
関口 和哉
1
,
菅原 英和
2
Kazuya Sekiguchi
1
,
Hidekazu Sugawara
2
1船橋市立リハビリテーション病院
2初台リハビリテーション病院
キーワード:
回復期リハビリテーション病棟
,
三位一体
,
栄養管理
,
口腔の問題
,
医科歯科連携
Keyword:
回復期リハビリテーション病棟
,
三位一体
,
栄養管理
,
口腔の問題
,
医科歯科連携
pp.1059-1066
発行日 2024年10月15日
Published Date 2024/10/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr033111059
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内容のポイント Q&A
Q1 なぜ回復期で三位一体の取り組みが必要なのか?
回復期リハビリテーション(以下リハ)病棟に入院する患者は急性期加療を経て低栄養,サルコペニア,口腔の問題をきたしていることが多く,いずれも回復期アウトカムを悪化させる.適切な栄養管理,歯科専門職の介入で改善されることが報告されており,三位一体で取り組むべきである.
Q2 回復期における三位一体の取り組みの実践とアウトカムとは?
低栄養,筋肉量減少のアセスメントにGLIM基準,BIAを用い,回復期特有の入院経過に合わせた栄養管理を実施している.口腔評価にOHAT-Jを活用し,口腔問題を抱える患者に訪問歯科診療を行っている.多職種連携を密に行い,間欠的経管栄養法も積極的に実施することで良好なアウトカムを得ている.
Q3 回復期における三位一体の取り組みの将来展望とは?
今年度の診療報酬改定により,歯科専門職,管理栄養士,生活期に携わる専門職との多職種連携がますます向上していくことが期待される.歯科専門職と非歯科専門職の相互の情報共有,フィードバック体制の構築や生活期での三位一体の取り組みに向けてシームレスに情報提供していく体制が望まれる.
Q4 実践例は?
70代の頸髄損傷患者で口腔問題,低栄養,筋肉量減少,摂食嚥下機能障害,不全四肢麻痺を呈した症例.三位一体の取り組みを含めたチームアプローチでそれぞれの問題に多角的に取り組んだ内容を報告する.
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