学会報告
第36回神奈川リハビリテーション研究会―1994年3月26日(土),於:神奈川県総合リハビリテーションセンター
北村 勝之
1
,
秋田 督子
2
,
高橋 正
2
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
2七沢リハビリテーション病院脳血管センター
pp.80-82
発行日 1995年1月10日
Published Date 1995/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107786
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.精神的に食事ができない患者への関わりを通しての一考察
神奈川リハビリテーション病院リハビリテーション病棟
細貝尚子・倉持加津子・浅田真美
人間にとって食事は生命維持や成長促進,エネルギー源として欠かせないものである.しかし,身体的もしくは精神的な原因で食欲不振に陥り食事摂取が困難となるケースもある.
今回,松果体腫瘍術後の患者がリハビリテーション目的で入院してきた.入院時,患者は食事の話をすると嘔気を訴え食事摂取ができなかった.そのような患者の身体的,精神的状況を考慮し,摂取カロリーを経管栄養で補い,経口摂取を患者の意志にまかせ見守って関わることで食事摂取が可能となった.この過程を振り返り,食事ができない患者に対して食事摂取できるようになるためには,どのような関わりが必要か考え,検討した.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.