学会報告
第45回神奈川リハビリテーション研究会―1998年9月19日(土),於:神奈川県立総合療育相談センター3階研修室
廣島 晶子
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1神奈川県立総合療育相談センター整形外科
pp.90-91
発行日 1999年1月10日
Published Date 1999/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108889
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1.総合療育相談センターにおける早期療育外来について
神奈川県立総合療育相談センター
吉原 剛・前野 豊・中平陽子
有澤歩美・佐野伸夫・内藤礼子
寺井 清・廣島晶子
神奈川県立総合療育相談センターにおける早期療育外来は,障害のある児童や障害が残るおそれのある児童等をもつ家族に対して,医療と福祉の各スタッフが連携して一体的に関わり,総合的援助を実施している.児童のリハビリテーションを行いながら疾病や障害への理解を深めると共に,家族に対する相談や心理的援助を行うことで母子関係の充実,さらに障害受容への援助を合わせて行うことを目的としている.今回は顔面裂,最重度知的障害等の重い障害を持つ幼児が,出生時より2年以上入院していた病院より退院を告げられ,在宅生活を余儀なくされた家族を症例としてあげた.早期療育部門での訓練,育児相談と入院部門の活用(一時利用)を通して不慣れな在宅生活の援助をしている本症例の経過と課題を報告した.早期療育外来では多職種がチームを組み一体となった療育活動をめざし,利用者の在宅,地域支援を念頭において福祉―医療―保健の連携を図りたいと思っている.
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