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特集 筋力トレーニング—エビデンス&プラクティス
筋力トレーニングの基礎
The elements of resistance training
山田 実
1
Minoru Yamada
1
1筑波大学大学院人間総合科学研究科
1Graduate School of Comprehensive Human Sciences, University of Tsukuba
キーワード:
レジスタンス運動
,
骨格筋
,
高齢者
Keyword:
レジスタンス運動
,
骨格筋
,
高齢者
pp.409-414
発行日 2018年5月10日
Published Date 2018/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201298
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はじめに
レジスタンス運動は,数多くの基礎研究や臨床研究による強力なエビデンスによって構築されており,医学的リハビリテーション分野や予防医学分野,スポーツ分野など,さまざまなフィールドにおいて広く用いられる運動療法の1つである.近年では,高齢者に対するレジスタンス運動や各種疾患罹患者に対するレジスタンス運動など,リスクを有した方々に対するレジスタンス運動の効果も明確に示されるようになってきた.なかでも,2010年以降はサルコペニアやダイナペニア,フレイルなどの用語の普及が加速し,これまで運動にそれほどかかわっていなかった管理栄養士や保健師などの専門職にまでレジスタンス運動の重要性が浸透するようになった.
なお,レジスタンス運動による筋力増強,筋肥大の効果を理解する際には,加齢に伴う筋力低下,筋萎縮を理解しておくことが重要である.本稿では,骨格筋の加齢変化を抑えながら,レジスタンス運動関連の情報を整理する.
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