Japanese
English
講座 運動系の身体機能評価と理論
1.筋力
Muscle Strength.
上田 まり
1
,
梅津 祐一
1
,
蜂須賀 研二
1
Mari Ueta
1
,
Yuichi Umezu
1
,
Kenji Hachisuka
1
1産業医科大学リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, University of Occupational and Environmental Health
キーワード:
筋力評価
,
骨格筋
Keyword:
筋力評価
,
骨格筋
pp.165-170
発行日 2000年2月10日
Published Date 2000/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109164
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はじめに
筋力には瞬発的な筋の張力である狭義の筋力(muscle strength)と,どれだけ筋収縮を続けられるかという筋持久力(muscle endurance)の2つの意味があるが,筋持久力については別項に委ねることとする.
筋力とは骨格筋線維あるいはフィラメントの活動を介して最大張力をつくりだす能力を意味するが1),筋断面積1cm2あたりの最大張力を意味する絶対筋力と張力が関節運動を引き起こすときに得られる相対筋力があり,通常われわれが評価するのは主に相対筋力である.
リビリテーション医学において,患者の残存機能を最大限に発揮させることは重要な課題の1つであり,そのためにはまず患者の機能障害およびADLを詳細に評価することが必要である.その一手段として筋力評価は欠かせないものである.本稿では,筋力測定の方法とその基礎となる理論について述べる.
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