理学療法臨床のコツ・17
筋力トレーニングのコツ―自重を用いた筋力トレーニング
山田 英司
1
Eiji Yamada
1
1香川大学医学部附属病院リハビリテーション部
pp.432-434
発行日 2011年5月15日
Published Date 2011/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101959
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体重や四肢の重さを負荷として行う自重を用いた筋力トレーニングは,場所を選ばず簡易に行えることにより,理学療法室のみならずホームエクササイズとしても多く用いられている.しかし,過負荷の原理を考慮すると,自らの体重が負荷の上限であり,機器を用いた外的負荷による筋力トレーニングと比較すると筋力増強効果は低い.
自重を用いた筋力トレーニングの特徴として,外的負荷による筋力トレーニングとしては解放運動連鎖(open kinetic chain:以下,OKC)の運動が選択されることがほとんどであり,自重を用いた筋力トレーニングでは閉鎖運動連鎖(close kinetic chain:以下,CKC)での運動が選択される場合が多いといわれているが1),自重を用いた筋力トレーニングであっても背臥位での膝伸展挙上運動や端座位での膝伸展運動を行う場合もあり,目的を考慮した運動方法の選択が重要である.本稿では,OKCとCKCの違いによりトレーニングの目的と方法を紹介する.
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