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特集 リハビリテーションにおけるICFの活用
認知症患者の作業療法におけるICFの活用事例
Occupational therapy for dementia patients and case examples of using ICF
村井 千賀
1
,
北村 立
1
Chiga Murai
1
,
Tatsuru Kitamura
1
1石川県立高松病院
1Ishikawa Prefectural Takamatsu Hospital
キーワード:
国際生活機能分類
,
ICF
,
作業療法
,
認知症
,
アセスメント
,
精神科病院
Keyword:
国際生活機能分類
,
ICF
,
作業療法
,
認知症
,
アセスメント
,
精神科病院
pp.31-36
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201192
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はじめに
石川県立高松病院(以下,当院)は精神科単科の県立病院であり,400床の病床のうち,50床を認知症対応の急性期病棟として運用している.認知症対応の急性期病棟では年間約200人が入院し,平均在院日数は約90日,退院先は46.7%が自宅,16.3%がグループホーム,13.9%が有料老人ホームである(2016年度実績).入院と同時に精神科作業療法の指示が出され,入院による廃用症候群を防止するため,病棟で約60分以上の運動プログラムを実施し,入院直後の精神行動障害(behavioral and psychological symptoms of dementia;BPSD)の華々しい状態の時期から,プログラムに参加できるよう配慮している特徴がある.
また,当院の精神科作業療法では,精神科作業療法計画を作成する際,精神機能をはじめとする生活機能の評価および残存能力のアセスメントツールとして,国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health;ICF)を活用している.
本稿では,ICFを活用した作業療法計画策定の取り組みと実際の事例をいくつか紹介する.
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