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特集 新型コロナウイルス感染症ただなかの精神医療
自治体病院における新型コロナウイルス感染症への取り組み
Current Activity Status against COVID-19 at Municipal Hospitals
北村 立
1
Tatsuru Kitamura
1
1石川県立高松病院精神科
1Department of Neuropsychiatry, Ishikawa Prefectural Takamatsu Hospital, Kahoku, Japan
キーワード:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
自治体立病院
,
municipal hospital
,
精神科病院
,
psychiatric hospital
,
措置入院
,
involuntary admission
Keyword:
新型コロナウイルス感染症
,
COVID-19
,
自治体立病院
,
municipal hospital
,
精神科病院
,
psychiatric hospital
,
措置入院
,
involuntary admission
pp.27-35
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206254
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抄録 全国自治体病院協議会精神科特別部会でのアンケート結果と石川県における取り組みを示し,新型コロナウイルス感染症に対する精神医療のあり方について意見を述べた。2020年6月時点で自治体立精神科病院40病院のうち19病院がPCR陽性患者専用病床を準備していたが,入院があったのは4病院のみだった。精神疾患を持つ人でも感染症病床へ入院し,精神科医がリエゾン対応することを基本とし,精神科診断名に影響されぬよう,入院連絡調整本部に精神科医が参加すること,精神症状が顕著な場合は,自治体のリーダーシップのもと,総合病院精神科と精神科病院が役割分担して対応することが重要である。また未知の新興感染症に備え,感染症にも対応できる精神科病床の整備が次期医療計画の課題である。精神科病院においては,この禍を教訓として,スタンダードプリコーションの徹底など,日頃から院内感染防止対策に万全を期すべきである。
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