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特集 リハビリテーションにおけるICFの活用
ICFコアセット日本語版
Japanese version of the ICF core sets
山田 深
1
Shin Yamada
1
1杏林大学医学部リハビリテーション医学教室
1Department of Rehabilitation Medicine, Kyorin University School of Medicine
キーワード:
国際生活機能分類
,
世界保健機関
,
障害
Keyword:
国際生活機能分類
,
世界保健機関
,
障害
pp.13-18
発行日 2018年1月10日
Published Date 2018/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201189
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ICFコアセットとは
ICFコアセットとは,国際生活機能分類(International Classification of Functioning, Disability and Health;ICF)の分類全体から選択された複数のカテゴリーの組み合わせであり1),ICFの利用拡大を促進するためのツールとして開発が進められてきた.数あるICFコアセットの1例として「急性期ケアにおける呼吸循環系健康状態のためのICFコアセット(短縮版)」を表1に示す.「急性期ケアにおける呼吸循環系健康状態のためのICFコアセット(短縮版)」は第2レベル(3桁のコード)までの31種類のICFカテゴリーによって構成されている.ICFコアセットを臨床で用いる際は,評価を行う時期としての医療背景(急性期ケア,亜急性期ケア,長期ケア)と健康状態(例えばうつ病,多発性硬化症など)に適したコアセットを選択し,それぞれ生活機能を遺漏なく詳細に記述するための「包括版」,もしくは生活機能を浅く広く記述するための「短縮版」を用途によって使い分けることが基本となる.なお,すべてのICFコアセットと併せて用いることが推奨されている最小限必要なICFカテゴリーの組み合わせとして,「一般セット2)」(表2)も定義されている.
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