Japanese
English
特集 心臓血管リハビリテーションと多職種連携
末梢動脈疾患のリハビリテーションの実際
Rehabilitation practice of patients with peripheral artery disease
島添 裕史
1
Hirofumi Shimazoe
1
1製鉄記念八幡病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, Steel Memorial Yawata Hospital
キーワード:
間欠性跛行
,
重症虚血肢
,
身体機能低下
,
ADL低下
Keyword:
間欠性跛行
,
重症虚血肢
,
身体機能低下
,
ADL低下
pp.807-810
発行日 2017年8月10日
Published Date 2017/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201050
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はじめに
末梢動脈疾患(peripheral arterial disease;PAD)は心血管疾患のひとつであり,間欠性跛行(intermittent claudication;IC),安静時痛や潰瘍を呈する重症虚血肢(critical limb ischemia;CLI)などさまざまな下肢症状を呈することがある.心血管疾患におけるリハビリテーションに関するガイドライン1)では,ICに対する監視下での運動療法が推奨されている.また近年では,PAD患者の下肢症状や併存症による身体機能低下が家庭・社会復帰を阻害するため,バイパス手術や血管内治療などの血行再建術後患者に対するリハビリテーションの需要が高まっている.特に,CLI患者では身体機能や日常生活動作能力(activities of daily living:ADL)低下の傾向が顕著となり,多職種連携によるリハビリテーション介入が重要となってくる.そこで本稿では,PAD患者の身体機能低下やリハビリテーションの実際についてわれわれの研究や取り組みを交えて解説する.
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