特集 透析患者の糖尿病管理の新展開
8.合併症(7)末梢動脈疾患 b.治療法
児玉 章朗
1
,
古森 公浩
1
1名古屋大学大学院血管外科
キーワード:
跛行肢
,
重症虚血肢
,
バイパス術
,
血管内治療
Keyword:
跛行肢
,
重症虚血肢
,
バイパス術
,
血管内治療
pp.116-120
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000000779
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
末梢動脈疾患(PAD)において跛行肢と重症虚血肢(安静時痛,潰瘍・壊疽)では血行再建の適応は異なる.前者では動脈硬化危険因子の是正,薬物・(可能であれば監視下での)運動療法を行ったうえで血行再建の適応を考慮するのに対し,後者では疼痛コントロール,感染併発例は感染ドレナージを行いつつ救肢のために血行再建を考慮することとなる.糖尿病および透析患者は下腿足部領域に病変を有することが多く,その血行再建は高い難易度を伴う.患者の生命・患肢予後,QOL に応じた治療のエンドポイントを得るための最適な血行再建を行うことが肝要である.
Copyright © 2019, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.