Japanese
English
増大特集 在宅生活で使える! 福祉用具ガイド
16.簡易スロープ
Portable ramps
齋藤 薫
1
Kaoru Saito
1
1川崎市れいんぼう川崎
1Kawasaki Social Welfare Corporation Rainbow Kawasaki
pp.513-516
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200960
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
概要
スロープには常設型と臨時設置型がある.臨時設置型のものを簡易スロープといい,本稿では簡易スロープについて記述する.
簡易スロープは段差に置いてそれを傾斜面に変えるものであり,おおむね10〜15cm以上35〜40cm以下の段差を車椅子で通行する場合に使用する1).これは,一般に車椅子のためのスロープ角度としておおむね1/12〜1/6程度が推奨されており,介助者がいても50cmの段差に対して3mの距離が最低限必要であるためである.都市部における住宅事情ではこのような距離をとることは難しく,これ以上の段差では段差解消機などの昇降装置の設置が検討されることが多い.また,わずかな段差であればキャスターアップなどによって昇降が可能であることも多く,通行のたびにスロープを設置するのはかえって手間となるので選択されにくい.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.