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特集 肢体不自由児の最近の動向
脳性麻痺児のリハビリテーションの流れ―都会における動向
Current Status and Problems of Cerebral Palsy in Yokohama City.
小池 純子
1
Junko Koike
1
1横浜市総合リハビリテーションセンター
1Yokohama Rehabilitation Center
キーワード:
脳性麻痺
,
リハビリテーション・システム
Keyword:
脳性麻痺
,
リハビリテーション・システム
pp.13-17
発行日 1990年1月10日
Published Date 1990/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106193
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はじめに
横浜市立大学病院リハビリテーション(以下,リハと略す)科では,昭和43年の外来開設以来,発達クリニックを設け,脳性麻痺児を中心とした障害児の早期発見,早期療育に取り組んできた.また,関連施設として,肢体不自由児施設に職員を派遣することにより,施設間の連携を深めるとともに,卒後研修の一環として職員の養成に役立ててきた.
昭和54年,全員就学の義務化に伴って,横浜市立の肢体不自由児養護学校にリハ医が指導医としてかかわるようになった.以後,地方自治体の大学病院という特色を生かして,教育サイドとの協力体制のもとに,学齢期脳性麻痺児のリハ検診等の事業を進めてきた.
横浜市では,脳性麻痺児のリハについて,20年あまりの長い歴史の中で,一貫してリハ医が携わるという体制を敷いてきたが,昭和62年,横浜市総合リハビリテーションセンター(以下,リハセンターと略す)の開設により,早期発見から職業訓練までの流れがようやく完結したといえる.
そこで,この小論では,横浜市総合リハセンターを軸に行っている行政レベルでの取り組みを中心に紹介し,今後の課題について検討する.
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