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研究と報告
回復期脳卒中患者に対する3時間modified constraint-induced movement therapy(mCI療法)の効果検証
The efficacy of a 3-hour modified constraint-induced movement therapy(mCIMT)in subacute stroke patient
松岡 耕史
1,2
,
福田 倫也
2,3
,
三沢 幸史
1
,
鈴木 誠
2,3
Koshi Matsuoka
1,2
,
Michinari Fukuda
2,3
,
Koji Misawa
1
,
Makoto Suzuki
2,3
1多摩丘陵病院作業療法科
2北里大学大学院医療系研究科
3北里大学医療衛生学部リハビリテーション学科
1Department of Occupational Therapy, Tamakyuryo Hospital
2Graduate School of Medical Science, Kitasato University
3Department of Rehabilitation, School of Allied Health Sciences, Kitasato University
キーワード:
上肢機能
,
脳血管障害
,
回復期
Keyword:
上肢機能
,
脳血管障害
,
回復期
pp.757-764
発行日 2015年8月10日
Published Date 2015/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200331
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要旨 【目的】本邦における回復期病院では,実施時間の確保や対象者とセラピストへのストレスなどの問題により,constraint-induced movement therapy(CI療法)は積極的に行われていない.そこで,回復期リハビリテーション病棟入院中の脳卒中患者に対して導入しやすいように,麻痺側上肢の集中訓練を1日3時間に短縮して実施するmodified CI療法(mCI療法)のプロトコルを作成し,その効果を検討した.【対象】対象は回復期リハビリテーション病棟に入院中の脳卒中患者20例である.【方法】1日3時間のmCI療法を10日間実施したmCI群と,従来のリハビリテーションを実施した従来群を,介入前と介入後で麻痺側上肢機能と麻痺側上肢の日常生活における使用頻度について比較検討した.【結果】mCI群は従来群よりも麻痺側上肢機能と麻痺側上肢の日常生活における使用頻度において,それぞれ介入前から介入後にかけて有意な改善が認められた.【結語】今回作成したmCI療法の3時間プロトコルは,回復期リハビリテーション病棟における脳卒中患者に対する訓練法として有用であることが示唆された.
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