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研究と報告
高齢者版達成動機尺度(Scale for Achievement Motive in Geriatrics;SAMG)の開発と妥当性,信頼性の検討
Examination of validities and reliabilities of a Scale for Achievement Motive in geriatrics(SAMG)
佐野 伸之
1
Nobuyuki Sano
1
1福岡国際医療福祉大学作業療法学科
1Department of Occupational Therapy, Fukuoka International University of Health and Welfare
キーワード:
達成動機
,
高齢者
,
尺度開発
,
予防的リハビリテーション
Keyword:
達成動機
,
高齢者
,
尺度開発
,
予防的リハビリテーション
pp.1221-1229
発行日 2019年12月10日
Published Date 2019/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552201825
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要旨 本研究は,予防的リハビリテーションへの活用として,地域で暮らす高齢者に対する達成動機尺度を開発することを目的とした.研究1では高齢者が回答しやすい達成動機の質問内容を作成するため,地域支援の専門家8名を対象に,リハビリテーションに関する達成動機尺度を基盤とした10項目の内容妥当性の検討を行った.計3回の検討で採用された10項目の仮尺度を作成した.研究2では地域サロンの高齢者233名を対象に,仮尺度の統計的妥当性,信頼性の検討を行った.その結果,項目分析から各項目が偏りなく正常に機能することが確認でき,達成動機との関連が予測される環境要因や作業機能障害との併存的妥当性,先行研究に基づく2因子構造の因子妥当性や仮説検証はおおむね良好であり,全項目や2因子の各項目の信頼性は良好であることが確認された.この10項目の尺度は,高齢者版達成動機尺度(Scale for Achievement Motive in Geriatrics;SAMG)と名づけられた.
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