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研究と報告
地域在住高齢者に対するリハビリテーションに関する達成動機尺度の構造的妥当性の検討
Examination of structural validity of a Scale for Achievement Motive in Rehabilitation(SAMR)for community-dwelling elderly persons
佐野 伸之
1,2
,
京極 真
3
Nobuyuki Sano
1,2
,
Makoto Kyougoku
3
1吉備国際大学大学院保健科学研究科
2株式会社アール・ケア
3吉備国際大学保健医療福祉学部
1Health Science Graduate Course, Kibi International University Graduate School
2Restoring Care Co., Ltd.
3School of Health Science and Social Welfare, Kibi International University
キーワード:
達成動機
,
リハビリテーション
,
地域在住高齢者
,
構造的妥当性
,
標準化得点
Keyword:
達成動機
,
リハビリテーション
,
地域在住高齢者
,
構造的妥当性
,
標準化得点
pp.341-347
発行日 2015年4月10日
Published Date 2015/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552200201
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要旨 達成動機とは,自分にとって価値のある目標をやり遂げようとする意欲と定義され,リハビリテーションでのクライエントの目標達成に達成動機の強さが関与すると考えられる.現在,クライエントの達成動機を評価する方法として,リハビリテーションに関する達成動機尺度(Scale for Achievement Motive in Rehabilitation;SAMR)が開発されており,整形外科疾患患者に対して尺度の妥当性,信頼性が確認されている.本研究の目的は,SAMRの地域在住高齢者への構造的妥当性を検討することであった.方法は,デイサービスを利用する地域在住高齢者204名を対象にSAMRを実施し,記述統計量と標準化得点の算出,モデル適合度,内的整合性の検討を行った.その結果,地域在住高齢者に対してSAMRは使用可能と判断できる良好な値が示された.また,標準化得点の換算表から達成動機の強さを解釈することが可能となり,達成動機は男性より女性に高い傾向を示すことが明らかとなった.近年,多様化する地域在住高齢者のリハビリテーションサービスでは,クライエントの達成動機を評価できるSAMRは有用性の高い尺度であると考えられる.
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