Japanese
English
研究と報告
地域在住高齢者の主観的quality of lifeと性格の関連性
Association of the subjective quality of life and personal traits in community-dwelling older adults
篠原 智行
1
,
村田 雅代
2
Tomoyuki Shinohara
1
,
Masayo Murata
2
1高崎健康福祉大学保健医療学部理学療法学科
2前橋協立病院リハビリテーション科
1Department of Physical Therapy, Faculty of Health Care, Takasaki University of Health and Welfare
2Department of Rehabilitation, Maebashi Kyouritsu Hospital
キーワード:
地域在住高齢者
,
主観的quality of life
,
性格
,
ビッグファイブ理論
,
社会参加
Keyword:
地域在住高齢者
,
主観的quality of life
,
性格
,
ビッグファイブ理論
,
社会参加
pp.981-984
発行日 2020年10月10日
Published Date 2020/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202058
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要旨 【背景】主観的(quality of life;QOL)は心理的側面を評価したものであり,対象者の性格の影響を受けると考えられる.また,高齢者の社会参加も性格の影響を受けると考えられる.本研究は予備的研究として,地域在住高齢者の性格が主観的QOLに及ぼす影響の有無,および社会参加との関連性を明らかにすることとした.【対象】地域在住高齢者20名とした.【方法】Philadelphia Geriatric Center(PGC)モラールスケールと社会参加として役割,地域活動,趣味活動の有無を聴取した.性格特性は日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)にて評価した.【結果】PGCモラールスケールとTIPI-Jの外向性に有意な相関関係が認められ(r=0.47),役割,地域活動,趣味活動の有無において効果量小であった(d=0.36,0.47,0.39).役割はTIPI-Jの外向性(d=0.84)と開放性(d=0.95),地域活動と趣味活動は開放性(d=0.88,0.87)において効果量が大きかった.【結語】性格は主観的QOLおよび社会参加に影響を及ぼすことが示唆された.
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