Japanese
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研究と報告
リハビリテーション領域における達成動機尺度の開発
Development of a Scale for Achievement Motive in Rehabilitation(SAMR).
佐野 伸之
1,2
,
京極 真
3
,
籔脇 健司
3
Nobuyuki Sano
1,2
,
Makoto Kyougoku
3
,
Kenji Yabuwaki
3
1吉備国際大学大学院保健科学研究科
2株式会社アール・ケア
3吉備国際大学保健医療福祉学部
1Health Science Graduate Course, Kibi International University Graduate School
2Restoring Care Co., Ltd.
3School of Health Science and Social Welfare, Kibi International University
キーワード:
達成動機
,
尺度開発
Keyword:
達成動機
,
尺度開発
pp.667-674
発行日 2014年7月10日
Published Date 2014/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110563
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要旨:達成動機とは,自分にとって価値のある目標をやり遂げようとする意欲であり,リハビリテーションにおいても重要であると考えられる.これまで筆者らは,リハビリテーションで達成動機を評価する試作版尺度を作成した.本研究は,試作版尺度の妥当性,因子構造,信頼性の検討を行うことを目的とした.対象者は,病院でリハビリテーションを受ける整形外科疾患患者193名.方法は,対象者に試作版尺度と達成動機測定尺度を実施し,試作版尺度は2週から1か月に再度実施した.その結果,併存的妥当性,再テスト信頼性,内的整合性が良好に確保された2因子10項目の尺度が完成した.因子構造は,目的行動に基づく自己研鑽的達成動機と,方法や過程を重要視する方法志向的達成動機の2因子が互いに影響し合う斜交モデルが採用された.この尺度を用いることにより,クライエントの達成動機を理解でき,達成動機の状態に応じた支援が促されることで,より質の高いリハビリテーションを行うことができると考える.
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