特集 エビデンスを2型糖尿病臨床にどう生かせばいい?―Evidence Based MedicineをReal Worldへ
Overview
大規模臨床試験の結果を糖尿病臨床に生かす際の注意点
北澤 勝
1
,
藤原 和哉
1
,
曽根 博仁
1
Masaru KITAZAWA
1
,
Kazuya FUJIHARA
1
,
Hirohito SONE
1
1新潟大学医歯学総合研究科血液・内分泌・代謝内科学
キーワード:
糖尿病
,
人種差
,
背景因子
,
リスク
,
NNT(治療必要数)
Keyword:
糖尿病
,
人種差
,
背景因子
,
リスク
,
NNT(治療必要数)
pp.11-15
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_11
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Summary
▪日本人を含む東アジア人と欧米人では,インスリン感受性や分泌能など糖尿病の基本的な病態,大血管障害の頻度が大きく異なることに留意する必要がある.
▪大血管障害などのアウトカムは,試験の対象患者の背景(大血管障害の既往の有無,糖尿病罹病期間など),試験期間などの影響を受けることに留意する必要がある.
▪大規模臨床試験の結果をリスク比,リスク差などを含め定量的に把握し,実臨床へのインパクトがどの程度なのか考慮する必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2018