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English
短報
地域在住中高年者のバランス機能の加齢変化と易転倒性―Balance Evaluation Systems Test(BESTest)による検討
Relationship between risk of falling and age-related changes in balance function in community-dwelling middle-aged and elderly people:An evaluation by the Balance Evaluation Systems Test(BESTest).
加藤 啓祐
1
,
大高 洋平
1,2
,
森田 光生
1
,
村山 俊樹
1
,
倉上 光市
1
,
三村 聡男
1
Keisuke Kato
1
,
Yohei Otaka
1,2
,
Mitsuo Morita
1
,
Toshiki Murayama
1
,
Koichi Kurakami
1
,
Toshio Mimura
1
1慶友整形外科病院転倒骨折予防医学センター
2慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室
1Center for Fall and Fracture Prevention, Keiyu Orthopaedic Hospital
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
バランス能力
,
転倒予防
,
転倒予測
,
危険因子
,
高齢者
Keyword:
バランス能力
,
転倒予防
,
転倒予測
,
危険因子
,
高齢者
pp.675-678
発行日 2014年7月10日
Published Date 2014/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552110565
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要旨:〔目的〕Balance Evaluation Systems Test(BESTest)を用いて地域在住中高年者のバランス機能を評価し,加齢による変化,転倒歴との関連について,検討を行った.〔対象〕市民祭りの健康ブースに参加した地域健常中高年者183名(平均67.1±6.1歳)を解析対象とした.〔方法〕中年群,前期高齢者群,後期高齢者群の3群間および転倒歴を有する群と有さない群の2群間において,総得点率およびセクションごとの得点率を比較した.〔結果〕全得点率では,中年群と前期または後期高齢者群それぞれの間において有意差が認められた.また,セクションごとの解析では,セクションⅢ(姿勢変化-予測的姿勢制御)とセクションⅥ(歩行安定性)においてどの年代間においても有意差が認められた.転倒歴の有無では総得点において群間に有意差が認められ,セクションごとの比較ではセクションⅢにおいて有意差が認められた.〔結語〕地域在住中高年者に対しBESTestを行い,加齢および転倒歴と関連するバランス要素を明らかにした.その結果,加齢および転倒,双方に関連するバランス要素として,予測的姿勢制御が抽出された.
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